トラブルシューティング

よくある問題と対処法をまとめました。解決しない場合は GitHub Issues まで。

動作が重い / プレビューがカクつく

症状: 編集中のプレビューがコマ落ちする。プレビュー領域の fps 表示が低い。

対処:

  1. Smart Preview を ON にする (重いプロジェクトでは劇的に改善)。
  2. 高解像度 (4K+) の動画や画像を Smart Relink でハーフサイズに再リンク。
  3. 重いエフェクト (Displacement Map, Fractal Warp, Bloom) を一時的に無効化して切り分け。
  4. 3D シーン使用時は Orbit ON を切って Tracker モードにする。
  5. コンポジション数を減らし、不要なレイヤーを Delete

動画がずれる / 再生時にフラッシュする

症状: Video オブジェクトを追加したのに、画面がフラッシュする / 最初のフレームで固まる / 音ズレが起こる。

対処:

  • 動画は HTML5 <video> 要素として読み込まれます。シーク精度は _frameReady フラグで保証されますが、ネットワーク遅延が大きいファイルは不安定に。
  • Smart Preview を OFF にしてフル解像度で試す (デコード負荷が安定化)。
  • WebM / MP4 両方を試す (codec によって挙動が違う)。
  • 大きなファイルは事前に ffmpeg などで再エンコード。

書き出しで codec エラーが出る

症状: Export MP4 を押すと "no encodable codec" エラー。

対処:

  • ブラウザが H.264 / VP9 / AV1 のいずれもハードウェアエンコードに対応していない。Chrome の chrome://flags で hardware encoder を有効化、または Firefox / Edge を試す。
  • Safari の場合は H.264 が標準対応。
  • 最新版のブラウザを使う。

自動保存データが見つからない

症状: ブラウザ再起動後に自動保存が見つからない。

対処:

  • IndexedDB は ブラウザプロファイル単位 で保存されます。シークレットウィンドウや別プロファイルでは別ストレージ。
  • シークレット / プライベートモード では IndexedDB が制限されるか、ウィンドウ終了時に削除される。
  • 「ディスクのクリーンアップ」や「Cookie / サイトデータを削除」で IndexedDB も消える可能性。常時 Save Project.opengraphs ファイルを手元に残すことを推奨。

マスクが期待通りに動かない

症状: マスクを追加したのにレイヤーが消える / 全部表示される。

対処:

  • デフォルトの Scale 100% の矩形マスクはレイヤー全体を覆うため、「外側」が存在しない。マスクを切り抜きたいときは Scale を 50% 以下に。
  • 楕円マスクは中心 (Position 0, 0) を起点に、円形に切り抜き。コーナーを消したい四角い vignette には楕円 + Scale 60-80% が定番。
  • Adjustment レイヤー にはマスクを適用できない (仕様)。

エクスプレッションが動かない

症状: 式を入力してもプロパティが動かない / 期待と違う値になる。

対処:

  • スクリプトコンソール (Ctrl+`) を開いて app.exprErrors を確認。
  • 式は同期的に評価される (Promise は await しない)。
  • comp / layer は読み取り専用想定。書き込んでも反映されない。
  • ピックウィップ () で参照すると、式の先頭に comp.layers['xxx'].transform.position_x_kf のような参照が挿入される。

カメラトラッカーが失敗する

症状: "essential matrix estimation failed" / "not enough matches"。

対処:

  • 2 フレームの 回転 / 並進 が大きいことを確認 (似たフレーム間では動きが出ない)。
  • テクスチャが弱い画像 (空、白い壁) は特徴点が出ない。模様のある被写体を選ぶ。
  • Max features を増やす (2000-5000)。
  • Focal length を実写カメラの値に合わせる。

ブラウザ要件

OpenGraphs は以下のモダンブラウザで動作します:

ブラウザ対応備考
Chrome / Edge (Chromium)◎ 推奨H.264 ハードウェアエンコード対応。
FirefoxVP9 / AV1 エンコード。
Safari (macOS / iOS)H.264 のみ。モバイルは制限あり。
Internet Explorer× 非対応ES2020+ 必須。

推奨メモリ: 4GB 以上 (4K 素材や Displacement Map を多用する場合は 8GB+)。

データを完全にリセットしたい

IndexedDB をクリアすると、自動保存 / バージョン履歴 / スマートリリンクのライブラリがすべて消えます (プロジェクトファイルには影響なし)。

  1. DevTools を開く (F12 または Ctrl+Shift+I)。
  2. Application タブ → StorageIndexedDBopengraphs-autosave を右クリック → Delete database
  3. ページをリロード。
注意
復元したい自動保存データがある状態で実行しないでください。先に Version History から必要なスナップショットを確認・保存。

それでも解決しない場合

GitHub Issues に以下を添えて報告してください:

  • ブラウザと OS のバージョン
  • 操作手順 (再現方法)
  • 期待する挙動と実際の挙動
  • コンソールログ (F12 → Console タブ)